あきらめずに全員で走り続けた鈴鹿8耐

2018-2019 FIM世界耐久選手権シリーズ(EWC)最終戦

“コカ・コーラ ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会

三重県 鈴鹿サーキット(1周=5.821km)

予選:8番手(タイム:2分07秒916)

決勝:32位(197周)

天候:7月25日(木)晴れ 路面:ドライ

7月26日(金)晴れ 路面:ドライ

7月27日(土)雨  路面:ウエット

7月28日(日)晴れ 路面:ドライ

観客動員数(4日間合計):109,000人

今年も暑い夏が鈴鹿8耐と共にやってきた。レースウイークは、例年より1日早く水曜日から始まった。初日は、マシントラブルが発生し、思うように走ることができなかったが、ライダー3人、そしてチームが一丸となりマシンは、走る度によくなって来ていた。

金曜日に行われた公式予選では、秋吉耕佑が2分07秒647、長島哲太が2分07秒470、羽田太河が2分08秒604をマーク。鈴鹿8耐初参戦の羽田だが、レースウイークに入っての成長は目を見張るものがあり、予選タイムでは秋吉と長島に遅れを取っているが、ベストタイムを記録しているときに赤旗や他のライダーに引っかかってしまっていた。それがなければ2分07秒台に入っていたはず。そこを含めて実力と言えば実力だが、今シーズンからJSB1000クラスを戦い、初参戦の鈴鹿8耐での、この走りは健闘していると言えるだろう。3人の平均タイムは、2分07秒916となり8番手。土曜日に1周のみのタイムアタックで競われるトップ10トライアルに今年も駒を進めた。

しかし、土曜日は、台風6号が接近。午前中の4時間耐久レースは、何とか開催されるものの、午後になると雨足は強まり、トップ10トライアルは中止となった。グリッドは、金曜日の予選順位決まることになり、8番手グリッドからスタートすることになった。

日曜日は、鈴鹿8耐らしい暑い一日となり、朝早くから多くのレースファンがサーキットに来場。ピットウォーク、ウォームアップ走行、オープニングセレモニーと刻一刻とスタート時間が迫るとボルテージも上がっていく。

そして11時30分のスタートに向けて1周のウォームアップランに入って行く。スタートライダーは、長島が担当した。しかし、いきなり目を覆いたくなる光景が場内モニターに映し出される。長島が3コーナーで転倒している場面だった。長島は、何とか再スタートを切るが、マシンにダメージがあったため、そのままピットイン。チームスタッフは、一斉に修復作業に入っていく。その間、レースはスタートが切られてしまう。長島は、身体を痛めていたが、そのままレーシングスーツを脱がずにメカニックたちにダメージを伝え、修復作業を見守っていた。そしてレースが始まって約30分が過ぎたところでコースイン。au・テルル SAG RTの鈴鹿8耐決勝がスタートした。長島は、マシンを確認しながらペースアップして行くが、シケインのブレーキングで転倒してしまう。幸いマシンはレバーガードが曲がったくらいでダメージはなく、長島は、そのまま走行を続ける。

その後、秋吉に変わると、2分09秒台から2分10秒台というペースで安定した走りを見せる。そして鈴鹿8耐決勝初走行となる羽田が出て行く。これまでテストでは、走行してきたが、ペースの違うライダーが多く走るコースを初めて走るため、なかなかペースを上げることができなかったが、それでも長島や秋吉の1秒から2秒落ちでラップを重ねる。

チーフスタッフもピット作業を完璧にこなし、灼熱のコース上で戦うライダーたちをバックアップ。多くの応援を背に、ライダーは、バトンをつないで行く。長島は、この日、3スティントをこなし、最後の走行でチームベストとなる2分08秒289を177周目に記録。世界で戦っている実力を見せつける。レースも残り30分というところでは夕闇が迫り雨も降り始める。この難しいコンディションの中、大きくペースを落とすことなく周回した長島は、1台、また1台とポジションを上げて行く。そして残り5分となったところで、1コーナーでエンジンブローしたマシンがあり、コース上にオイルを出してしまう。このオイルにトップを走っていたライダーが乗り転倒。残り1分30秒というところで赤旗が提示され、そのままレース成立となる。

暫定結果で抗議があり、その抗議が認められたことから197周を走ったau・テルル SAG RTは、32位という結果となった。

秋吉耕佑

「結果は残念ですが、チーム、ライダーは、よくやってくれたと思います。いいものはそろっていましたし、ライダーもみんな速かったので、監督してうまくコントロールできなかったボクの責任でもあります。決勝のペースはトップと遜色のないものでしたし、表彰台という目標に向かって進んで行きたいと思います」

長島哲太

「ウォームアップは、気をつけていましたし周りと同じようなスピードで走っていたのですが、予期せぬ転倒でした。チームが懸命にマシンを修復してくれたので、その後は、燃費を見ながら2分08秒台から09秒台で周回することができましたので、転倒がなければと悔しい思いでいっぱいです。また来年、チャンスがあれば表彰台を目指したいですね」

羽田太河

「29周を2スティント担当させていただきました。ペース差のあるライダーを抜きながらタイムを上げて行くことが、こんなに難しいことかと痛感しました。初めての鈴鹿8耐でしたが、秋吉選手、長島選手と一緒に走ることができ非常にいい経験になりました。この経験を全日本後半戦に活かしていきたいと思っています」

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